100分de名著 ル・ボン『群衆心理』 2021年9月

本屋での立ち読みで、100分de名著のテキストのル・ボン『群衆心理』が目に入る。少し読みすすめると、今の時代ならではテキストで、素早く内容を知りたかったので、『群衆心理』ではなくテキストのみを購入。

 

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100分de名著という番組は、名著の入り口には最高だが、結局は読まずに終わってしまう。名著を手に取らずに、テキストで満足してしまう禁断の果実のような解説書。

群集心理を利用する政治家として、ヒトラー、トランプなどを挙げ、最近の日本の政治情勢も取り上げている。群集心理を現代に合わせて上手に操っている代表がトランプなのだろう。この点では日本の政治家は全然及んでいない。

 

テキストではなくテレビ番組をみると、タレントの伊集院光さんは、群集心理のことが手に取るように理解できているようだ。テレビで活躍するタレントにとっては、視聴者は群衆で、これまでにも様々な試行錯誤を繰り返してきたのだろう。そういえば、トランプもテレビで活躍していた。

 

群衆を説得するには断言と反復と感染の三つを挙げている。断言はよく分かるし、反復もマーケティングの常套手段である。感染というキーワードは怖い。断言と反復をしていくと、感染力も持つという。